①水道設備

凍結防止帯の写真

サーモスタット

水道設備のメンテナンスといえば、凍結防止帯を確認することをお勧めします。都会の方には聞きなれない物だと思いますが、寒冷地では冬場に水道管が凍らないようにするため水道管の周りに電気の線を巻いています。（寒くなったら自動的に電源が入るサーモスタットが付いています）この電気の線も消耗品ですので、あまりにも古くなったものは交換することをお勧めしています。
中古別荘を購入した場合などは、前オーナーさんが長期間使用していない建物をそのまま売却することも多いので、購入したらすぐにサーモスタットのチェックをした方が良いでしょう。（ご自分でやるのは難しいと思いますのでご相談ください。10年以上交換していないというような場合は後の安心のために全て新品にすると良いと思います。）
水道設備が凍結破損した場合には配管や機械だけでなく水漏れによって建物が水浸しになるなど大きな被害になることもあります。まして別荘の場合は不在中に事故が起きることもあり、発見が遅れて被害が大きくなるケースがあります。事故を起こさないことが一番ですが、万が一の事故に備えて水道被害にも対応した火災保険に入っておくことも重要です。（保険商品によっては水道被害に対応していない物もありますのでご相談ください。）

②暖房設備（灯油ストーブ・薪ストーブ）

灯油タンク

灯油タンク下部についているストレーナー

寒冷地の別荘では灯油のＦＦストーブが設置されているケースがとても多いです。灯油のＦＦストーブを使用する場合、多くは外に大きな灯油タンクがありますが、灯油タンクの下についているストレーナー（灯油のごみ取り）を確認すると良いでしょう。このストレーナーに灯油だけでなく、水も入っていることが確認できた場合は灯油タンクにも水が溜まっているということです。（水は油と混ざらず灯油タンクの下に溜まるので、ある一定の量まで水が溜まるとストレーナーに水が出てくる構造になっています。）水がストーブに入ると故障の原因になりますので、確認できた際はご相談ください。

煙突掃除写真

煙突にタールが付着している写真

薪ストーブについては煙突掃除が重要となります。煙突内部にタールが溜まるとタールに火が付き煙道火災に繋がりますので、定期的な煙突掃除を行った方が良いでしょう。利用頻度や煙突の部材によって期間は異なりますが、年に一度ぐらいは煙突掃除をすることをお勧めします。（煙突にタールが付着しやすいというような場合は原因として、乾燥していない薪を使っている・使用している煙突が良くない部材である。もしくは、煙突の設計がおかしいため急激に煙が冷えてしまいタールが付着するなどが考えられます。あまりにタールの付着がひどいな～と思う場合はご相談ください！）

③排水設備

グリストラップ

浸透枡

排水設備については付属設備によって異なるのですが、個別合併浄化槽が付いている場合は必ず保守点検契約をすることが行政によって義務付けられておりますので、保守点検業者さんが定期的に確認してくれますので問題が無いでしょう。汲み取り方式の場合は汲み取り槽がいっぱいになる前にお願いすることになりますが、自分で確認するのは嫌だ！という方がほとんどなので、期間を決めて定期的にお願いするのが良いでしょう。汲み取り方式のトイレを使用している場合は生活排水を地下に浸透させる（自然の浄化作用を使うということですね）ケースがほとんどですが、この場合多くは浸透させる手前に油を取るグリストラップや浸透桝が設置してありますので、たまに確認してください。浸透枡が浸透しないで水があふれ出すというような場合は完全に油が付着してしまっている状態ですので、ご相談ください。