外壁はカビ・苔・土埃の溜まりなどがあれば取り除くことが必要ですが、特に日頃のメンテナンスは必要無いと思います。但し、現在の外壁の状態を見極めて再度塗装する施工時期を見計らうことは重要となります。そこで代表的な各外壁材についての塗装時期の見極め方と注意点を記載しますので、参考にしてください。

①木の外壁

日焼けにより灰色になった外壁

寒冷地でペンキを塗りヒビ割れた外壁

木の壁は塗装の状態を見極めることが重要です。簡単なのは霧吹きで壁に水をかけてみることです。簡単に染み込んでしまうようであれば、塗り替え時でしょう。また、塗ってある塗料の色によっては気付きませんが、木は元々紫外線により灰色（グレー）に日焼けしますので、塗装の色が薄れて灰色っぽい色に見えてきたら塗装したほうが良い状態です。
塗装する際の注意点として、よくある失敗が塗膜系の通常言われるペンキを塗ってしまうことです！蓼科のような寒冷地でペンキを塗ってしまうと（塗膜がヒビ割れる→そこに水が入る→入った水が冬に氷となり膨張する→ヒビ割れを大きくする）この繰り返しと材料の劣化でどんどん塗装が剥がれてしまいます。既に塗膜系のペンキを塗っている場合は再度塗膜系のペンキを塗ることになりますが、そうでない場合は浸透系（染み込む）の塗料をお勧めします。

②サイディングの外壁

劣化したサイディングを触った写真

サイディングの外壁の塗り替え時期については木の壁同様に水を吹き付けてみる方法もありますが、壁を触ってみるのが一番良い方法だと思います。壁を触って手に粉が着くような状態であればサイディングの塗料が完全に劣化している証拠です。この状態が確認できた場合は塗り直しを検討した方が良いでしょう

③漆喰・モルタル塗装の外壁

漆喰・モルタル塗装の外壁については漆喰・塗装剤料の剥離を確認したほうが良いでしょう。確認方法としては硬い棒などで軽く叩いたり、棒を引きずるように撫でてみたりしましょう。材料が剥離している場合はカラカラ？カパカパ？とした音がしますのですぐにわかると思います。剥離が進んでいる場合は塗り替えが必要と判断したほうが良いでしょう。

①ウッドデッキのお掃除

板と板の間に落葉が堆積している写真

ウッドデッキが建物の土台に付いている写真

ウッドデッキに関しては土埃や落葉が接合部分に溜まっていないかを確認し、堆積しているようであればまめにお掃除をしましょう。ウッドデッキの表面に落葉や土埃が無くても板と板の隙間を良く見てみると表板を支えている木の上に落葉や土埃が堆積しています。これが雨を吸収すると常に湿った物が常に木の上に置いてある状態となり、ここから腐ってしまうので除去しましょう。あと、見落としがちで重要なのが建物とウッドデッキの接合部です。本来建物とウッドデッキは切り離して作るものですが、ウッドデッキが建物の土台にピタッと付いている場合があります。ここに土埃や落葉が堆積して雨を保水してしまうと建物の土台まで腐らせてしまうケースがありますのでよく見てください。但し、ウッドデッキが建物に全てピタッと付いている・隙間が小さすぎて掃除もできない！などという場合はその部分を切り離す工事をすることをお勧めします。

②ウッドデッキの塗装

ウッドデッキの塗装に関しては上記①『木の外壁』とほぼ同じですので確認してください。但し外壁と違い、ウッドデッキは直接雨にあたり日差しの影響も受けやすいので外壁よりも痛みが早くなりますのでご注意ください。早めに塗り直しをすることが長持ちさせる秘訣です。（ウッドデッキに屋根をかけてしまうことが一番の長持ちになるのですが施工できる・できない／好き・嫌いもありますので・・・・これも余談ですが、塗装経費や腐るのが嫌だということで樹脂系のデッキをご検討するお客様がいらっしゃいますが、寒冷地ではトラブルが起きやすいので弊社ではおすすめしていません。）